東証プライム企業からベンチャーに転職した体験談|変わったこと・変わらなかったこと
はじめに
「大企業からベンチャーに転職するのって怖くない?」「電気技術者でもベンチャーで通用する?」という疑問を持つ方は多いと思います。
私は東証プライム上場の製造業で約10年間工場の電気技術者として働いた後、ベンチャー企業に転職しました。転職して変わったこと・変わらなかったこと・やって良かったことを本音で書きます。
転職を考えている電気技術者の方の参考になれば嬉しいです。
この記事でわかること
✅ 転職を決めた理由・きっかけ
✅ 転職活動でやったこと・使ったサービス
✅ 大企業とベンチャーの働き方の具体的な違い
✅ 収入・福利厚生の変化
✅ ベンチャー転職に向く人・向かない人
✅ 転職して良かった点・後悔した点
1. 転職を決めた理由
① 意思決定のスピードに不満があった
大企業では「稟議→部長承認→役員承認」と、小さな設備改善でも数ヶ月かかることがありました。例えば数万円のセンサー1個追加するだけで1ヶ月かかったことも。「自分がアイデアを出してから実行するまでのスピード」をもっと上げたかったです。
② 技術力を市場で試したかった
10年同じ会社にいると「自分の技術力が外の世界でどの程度通用するのか」がわからなくなってきます。資格(電験3種・エネ管)も取り、外の世界に飛び出してみようと思いました。
③ 違う製品をつくる業界も見てみたかった
業界で年収がきまるのと、EV・再エネ・蓄電池など、新しい産業の現場を見てみたいという気持ちもありました。
2. 転職活動でやったこと
使った転職サービス
- 転職サイト複数に登録(リクナビNEXT・マイナビ転職・doda)
- エージェントサービス(リクルートエージェント)を活用
- スカウト型サービス(ビズリーチ)で受動的に情報収集
転職活動のポイント
- 電験3種・エネルギー管理士の資格が面接で大いに評価された
- 「10年間で何をやったか」の実績を数字で語れるよう準備した
- 内定後は現職の上司に相談せず、退職日が決まってから報告した
電気技術者は転職市場での需要が高く、資格を持っていると書類選考はほぼ通過しました。電験3種・エネ管の威力は想像以上です。
退職時のトラブル回避
大企業からの退職は引き止めが強力なことが多いです。私の場合は次のように対処しました。
- 退職の意思は明確に伝える
- 退職日は法律上の最低期間(2週間)ではなく、引き継ぎ期間を考慮して2ヶ月後に設定
- 引き継ぎ書を作成して後任者に渡す
- 有給休暇は退職前にすべて消化する
3. 大企業とベンチャーの働き方の違い
| 比較項目 | 東証プライム大企業 | ベンチャー企業 |
| 意思決定のスピード | 遅い(稟議・承認に数ヶ月) | 速い(その日に決まることも) |
| 仕事の幅 | 専門分野に特化 | 何でもやる(良くも悪くも) |
| 設備・環境 | 整っている | 自分で揃える場合も |
| 安定性 | 高い | 低い(会社規模による) |
| 人間関係 | 縦割り・部門間の壁 | フラット・コミュニケーション多め |
| 研修・教育 | 充実している | OJT中心・自己学習が基本 |
| 有給取得 | 取りやすい | 会社による(要確認) |
| 評価制度 | 年功序列の要素あり | 成果連動型が多い |
4. 収入・福利厚生の変化
収入について
転職時の年収は大企業時代とほぼ同水準でした。大企業の安定した給与体系から、ベンチャーの成果連動型に変わりました。
福利厚生について
- 大企業:社宅・社員食堂・充実した健保組合など福利厚生が手厚い
- ベンチャー:シンプルだが、前職の手当てが基本給に反映
- 退職金制度がない場合は、自分でiDeCoやNISAで老後資金を準備する必要あり
「見えない給与」の比較
大企業の福利厚生を金額換算すると、年間50〜100万円相当になることもあります。転職時はこの「見えない給与」も考慮した上で年収を比較することが重要です。
5. ベンチャー転職に向く人・向かない人
✅ 向いている人
- 自分で考えて動ける人(自走力がある人)
- 変化を楽しめる人
- 副業や複業で収入を増やしたい人
- 意思決定のスピードを重視する人
- 成果に応じた評価を求める人
⚠️ 向かない人
- 指示待ちタイプの人
- 安定を最優先する人
- 福利厚生の手厚さを重視する人
- 年功序列の評価を望む人
- 住宅ローンの審査が控えている人(属性が下がる可能性)
6. 転職して良かった点・後悔した点
✅ 良かった点
- 意思決定が速く、アイデアがすぐに実行に移せる
- 自分の市場価値を客観的に把握できた
- 電気技術者としての視野が広がった(大企業では見えなかった世界)
- 仕事の裁量が増えた
⚠️ 後悔した点・注意点
- 大企業の福利厚生の手厚さは転職後に初めてわかる
- ベンチャーは人の入れ替わりが速い。信頼できる仲間を見つけるのに時間がかかる
- 大企業ブランドの安心感(取引先・銀行の信用等)がなくなる
- 自己管理・自走力が求められる。受け身では通用しない
- 住宅ローン・クレジットカードの審査が大企業時代より厳しくなった
結論:スピード・自由度を重視するならベンチャーは正解。安定・福利厚生・ブランドを重視するなら大企業が正解。どちらが良い悪いではなく、自分が何を優先するかが重要です。
まとめ
- 転職の最大の動機は「意思決定スピード」「市場価値の確認」
- 電験3種・エネ管を持っていると転職市場では非常に有利
- 大企業→ベンチャーで変わること:スピード・仕事の幅
- 変わらないこと:電気技術者としての専門知識・現場経験
- 福利厚生の充実度は大企業が圧倒的。転職前に「見えない給与」を計算しておくこと
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