理系、文系問わず全人類がITパスポートをとるべき理由
自動化・DX化が進んでおり、ITの基礎知識があるかどうかで、仕事の進め方やキャリアに大きな差が生まれます。最近ではGoogle が提供するノーコード開発ツール「AppSheet」で、プログラミングの知識がなくても、業務アプリケーションを簡単に作成できます。しかしデータベース設計の基本を知らないと、効率の悪いデータ構造になってしまう可能性があります。ITパスポートを通じてリレーショナルデータベースや正規化の概念を学べば、より効果的なアプリを作成できます。
ITパスポートは、受験資格がなく誰でも受験可能で、合格率も50%前後と比較的取得しやすい資格です。ITパスポートの資格での独占業務はありませんので、取得しても意味がないといわれがちです。しかし勉強すれば確実に知識が身につき、試験を通じて体系的なITの基礎を学ぶことができます。
1. 業務の効率化・生産性向上に役立つ
ITの知識があれば、AppSheetやExcelのマクロやデータ分析ツールを活用して、作業の自動化や効率化ができます。
☑生産計画の最適化(データを活用した在庫管理)
☑品質管理の向上(異常検知システムの活用)
☑トラブル対応の迅速化(ITシステムを活用した遠隔監視)
ITパスポートの学習を通じて、こうした業務改善の考え方が身につきます。
2. セキュリティ意識の向上
ネットワークに接続されることで、サイバー攻撃のリスクが増えています。特に、ランサムウェア(データを人質に取るウイルス)の被害を受けるケースも増えています。ITパスポートを取得すれば、パスワード管理やフィッシング詐欺対策、情報漏洩リスクの防止策など、セキュリティ意識を高めることができます。
3. IT部門の橋渡しができる
勉強をしていない人とIT部門との間では、ITに関する知識の差が大きく、意思疎通が難しいことがあります。
ITパスポートを取得すると、現場の課題をITの視点で考えられるようになり、現場とIT部門をつなぐ存在になれます。
「システム導入はIT部門に任せきり」というケースが多いですが、現場の知識がある人がITにも強いと、より実用的なシステムを導入しやすくなります。
勉強方法
まずは過去問を解きましょう。間違えても気にせずに問題の傾向をつかみましょう。おすすめの過去問勉強方法は、学研ホールディングスのグループ会社が運営している資格学習プラットフォーム「過去問 1st Studyz」です。無料かつ会員登録不要なのと、解説がしっかりしいるのがポイントです。
その後のステップとして教科書で要点を見直し、問題集でアウトプットしましょう。要点をインプットしたら、実際に問題を解いて知識を定着させるのは、学習の基本サイクルとして非常に有効です。一度解いた過去問でも、時間を置いて何度も挑戦することで記憶が強化されます。

まとめ
ITパスポートは「取得して終わり」ではなく、学習を通じて得た知識を活かすことが大切です。ITの基本を理解することで、デジタル化に適応し、セキュリティ意識を高め、業務の効率化にも貢献できるようになります。
これからの時代、ITの知識はどんな仕事にも必要不可欠です。ITパスポートを通じて、仕事の幅を広げてみてはいかがでしょうか?