リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO4)バッテリーについて

リチウムイオンバッテリーは正極と負極の間をリチウムイオン(Li)が移動することで充放電を行います。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、リン酸鉄(LFP:Lithium Iron Phosphate)が正極材料で、電解液の中で正極(Cathode)・負極(Anode)の間を移動する際に発生する電流を用いる仕組みで、正極から負極に移動した際には充電、逆の場合には放電が行われます。従来のリチウムイオンバッテリーとの違いは、正極にコバルトやニッケルのようなレアメタルではなく、リン酸鉄を用いられています。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのメリットとデメリット

✅メリット

  • 安全性が高い!
     同じリチウムイオンバッテリーでも、コバルトやニッケルを使ったタイプ(三元系)よりも、発火や爆発のリスクが低いので安全。
  • 長持ちする!
     バッテリーの寿命は「100%充電されている状態から0%になるまでを1サイクルとし、何サイクル利用できるか」を指す(サイクル回数)」で見ます。LFPバッテリーはなんと、2000回以上使えると言われています。(三元系などは約500回以上)

❌デメリット

  • エネルギー密度が低い
     同じ容量でもバッテリーが重くなりやすいです。
  • 価格が高い。 
    原材料は安く抑えられますが、バッテリー化の工程に大きなコストがかかる他、リン酸鉄リチウムの基本特許・製造の過程で行うカーボンコーティング技術の特許に対して発生する特許料が安くないです。

バッテリー取扱注意事項3選

① 高温多湿の場所に置かない!
暑くてジメジメした場所(夏の車内や湿った部屋など)に置くと、バッテリーが痛んで寿命が短くなります。保管するなら、風通しがよくて涼しい場所がベスト!❄️ 寒すぎる場所もNG!

② 100%にしたまま充電し続けない!
満タンになったらコンセントを抜こう🔌

ずっと充電しっぱなしだと、バッテリーが傷んだり、発熱・発火の原因になります。

③ 電池が0%になるまで使い切らない!
残量ゼロは「過放電(かほうでん)」といって、バッテリーが充電できなくなります。長く使わないときでも、ときどき充電しましょう。

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