東証プライム企業の係長が辞める時のお話

2022年12月末、私はベンチャー企業から内定をいただきました。当時、私は35歳で前の会社では係長として3年ほど働いていました。

■転職までの流れ。

2012年4月:東証プライム企業に入社。

2022年9月:ベンチャー企業に履歴書提出。2回WEB面接。

2022年12月末:ベンチャー企業に内定をいただく。

2023年1月仕事始め:直属の課長にやめることを伝える。部長へ退職届を提出。

2023年2月:部内にやめることを伝えて、業務の引継ぎ。

2023年3月:ベンチャー企業入社。

1. やめる理由

私が「辞めます」と切り出した時、上司である課長の顔が一瞬で固まったのが分かりました。慌てたように「え、ちょっと待って。まじか?」と聞かれ、まず最初に辞める理由をしっかり聞かれました。「仕事内容に不満があるのか、それとも人間関係で何かあったのか」と。正直言えば、給与と仕事の忙しさがあっていないと感じていましたし、今後の会社のビジョンと自分のやりたいことが合っていないと感じていました。でも、そんな本音を全部ぶちまけるのも大人げない気がして、「いや、自分のやりたいことが見つかったので」と軽く流したんです。内心、「これで解放される!」と思っていました(笑)

〈後日談〉

本当の事を言ってくれないと会社は変わらないので、残る人のためにも本音を言うべきだったかなぁと思っています。

2. 次の職場について。

次に、「次の職場は決まっているの?」と聞かれました。実は内定はもうもらっていて、しかもその日は新しい会社から「もう少し早く来れる?」ってメールが来てたタイミングだったんです。バタバタした頭の中で、「はい、もう決まっています。新しい挑戦がしたくて」と答えたら、上司は少し間を置いて「それなら引き止められないなぁ」と言いました。言葉はあっさりだったけど、目がちょっと潤んでるように見えて、「あれ、この人意外と寂しがってる?」と一瞬思いました。

3. 仕事の引継ぎをどうするか。

そして最後に、「仕事の引継ぎはどうする?」と聞かれました。内心、「いやいや、これって辞める私に聞くことじゃないよね!」と笑いかけたけど、顔には出さず、「3人にこういった引き継ぎをするように考えています」と丁寧に答えました。実はそれまでに誰に何を任せようかと考えてはいました。少人数の部署で一人でも抜けたら困ることは間違いないし、心の中では次のベンチャー企業がなくなった場合の戻る場所を確保するために円満退社を目指していました。その後、引継ぎ資料を作成しながら「これ、いつ終わるんだろう…」と頭を抱えてました。結局、最終出勤日に作業服を返した後に、スーツ姿で関係会社の方に御礼のメールを送っていると部署のメンバーが「いつまで、いるの?」と笑わながら心配されていました。(笑)。でもそのバタバタのおかげで、最後はちゃんと引き継ぎできて、新しい職場に気持ちよく移れました。

〈後日談〉

私の仕事を引き継いだ3人がこの2年以内に辞めたそうです。。。