IEC61131-3「ST言語」:PLCの国際標準プログラミング

IEC61131-3準拠 「ST言語」について。

ラダーでは煩雑な演算処理も、数式をそのまま記述できる。
デバイスの一時格納先が不要でプログラム工数を圧倒的に削減できる。

 何かの「前」(pre-)に付けられる記号のこと。 反意語はsuffix(接尾辞、サフィックス)。

IEC61131-3基礎

識別子 (IndentifierIndentifier)は変数名、データ型、ファンクション等に割り当てた個々の名前。

  • 識別子は 「アルファベット」 (a~z , A~Z) か「アンダースコア」 ( _ ) で始まる
  • 2文字目以降は数字、アルファベットあるいはアンダースコアを使用できる。
  • 大文字・小の区別は行われない。

(注) 以下は使用できない。

  • 特殊文字 (!, “, §, $, など )
  • スペース
  • 2文字以上連続するアンダースコア

ビット、ビット列

最小値最大値サイズPrefix
BOOL
(ビット)
FALSE(0)TRUE(1)x
b
BYTE8bitby
WORD16bitw
DWORD32bitdw

Prefix:プリフィックス

 何かの「前」(pre-)に付けられる記号のこと。 反意語はsuffix(接尾辞、サフィックス)。

8bitで1BYTE

16bitで1WORD

整数

最小値最大値サイズPrefix
SINT-127(-2^7)127(2^7-1)8bitsi
USINT0255(2^8-1)8bitusi
INT
(1ワード符号あり整数)
-32768(-2^15)32,767(2^15-1)16biti
UINT
(1ワード符号なし整数)
065,53516bitui
DINT
(2ワード符号あり整数)
-134217728134,217,72732bitdi
UDINT
(2ワード符号なし整数)
04,294,967,29532bitudi
LINT-2^632^63-164bitli
ULINT02^64-164bituli

浮動小数点

最小値最大値サイズPrefix
REAL
(単精度浮動小数点型)
1.0E-443.402823E + 3832bitr
LREAL
(倍精度浮動小数点型)
4.94065645841247E-3241.7976931348623157E + 30864bitlr

日付、時間

最小値最大値サイズPrefix
TIME_OF_DAYTOD#0:0:0TOD#23:59:5932bittod
DATED#1970:01:01D#2106???32bitdate
DATE_AND_TIMEDT#1970:01:01:00:00:00:00DT#2106???32bitdt
TIMET#0sT#49d17h2m47s295ms32bittim

文字列_STRING

説明サイズPrefix
STRINGASCIIコードの文字列。標準で80文字。終端文字コードは0x00‘1234ABCDE’
‘ABCDE$R$L’
‘ABCDE$0D$0A’
80+1s

文字列の使用

宣言例代入式SIZEOFの結果LENの結果
sVar:STRING;sVar :=’ABC’;813
sVar1:STRING(1)sVar :=’X’;21
sVar:STRING(255);sVar:=’ABC’;2563

定数

$<2 桁16 進数値 >ASCIIコード
$0DCR
$RCR
$LLine Feed
$NNew Line
$TTab

Structured Text (ST) 演算子

演算シンボル
累乗EXPT
補数NOT
掛算*
除算/
剰余MOD
加算+
減算
比較<,>,<=,>=
等値=
非等値<>
論理AND AND
論理XOR XOR
論理OR OR
(代入 ):= PosWert := 10;
RETURN RETURN;
CASE
FOR
WHILE
REPEAT
EXIT
(文の終わり );







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA