MONiPLATを使った感想

設備の予防保全管理を効率化したい企業にとって、デジタル化は初期投資が高く導入が難しいです。MONiPLATは、点検業務のデジタル化を低コストで始めたい企業や、リアルタイムでの設備管理を重視する現場に適したシステムです。20設備まで無料なので、中小規模の事業者や、予防保全を強化したい場合に強みを発揮します。実際に使ってみた筆者が感じた「よかったポイント」と「もう少しのポイント」をまとめました。

設備の予防保全管理システム 定期点検アプリ MONiPLAT

よかったポイント

1.スマホでの簡単操作

スマートフォンアプリを利用して、現場での点検作業や報告書の作成・承認が可能なため、紙やExcelでの管理に比べて大幅に効率化されます。現場作業者が直感的に使えるインターフェースが強みです。クラウドでの一元管理で、複数の設備データの点検履歴や異常データの確認が容易でした。リアルタイムでの情報共有機能は、トラブルが発生した瞬間に迅速な対応を可能にし、現場と管理側の連携を一層強固なものにしてくれました。

2.前回入力値の表示がでる

前回の点検値をすぐ確認できる機能は、過去の点検票を探す手間を省き、現場での作業効率を高めてくれます。実際に現場で扱う人のことを考えられていると感じたポイントです。

もう少しのポイント。

1.カスタマイズの限界

基本機能は充実しているものの、特殊なニーズや業界特有の要件には対応しきれず、オプションやカスタマイズが必要な場合がありました。例えば、臨時点検以外ではPDF添付ができない制約があり、月次点検データをすべて臨時点検として保管する必要がありました。

月次点検:画像のみ

臨時点検:画像+PDF

■月次点検では、画像アップロードのみ。

■臨時点検では、画像アップロードとPDFアップロード

2.月ごとの点検スケジュールが見にくい。

スケジュールを月ごと表示に切り替えると、10日単位で区切られた表示になるのだが、これが筆者の好みには少し合わなかった。たとえば、Googleカレンダーのように一か月の予定を一望でき、直感的に予定を把握できるようなデザインの方が使いやすいと感じたのだ。もちろんこれは個人の感覚に依るところが大きいが、スケジュール管理の視認性は日々の運用において意外と重要な要素です。

月ごと

Googleカレンダー

まとめ

MONiPLATは、20設備まで無料で使える点やスマホでの簡単操作が中小規模事業者や予防保全を重視する現場に適しています。クラウド管理やリアルタイム共有といった機能は、デジタル化の恩恵を存分に感じさせてくれます。一方で、カスタマイズの柔軟性やスケジュール表示の改良余地など、さらなる進化が期待される部分もあります。特殊なニーズを持つ企業にとっては工夫や追加投資が必要かもしれないが、低コストで現場の効率化を図りたいというニーズにはしっかりと応えてくれます。

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