ポータブル電源のAh、Whの違いはなに?

ポータブル電源のスペックを見るときは、AhだけではなくWhを確認すると、実際の使用可能エネルギーがわかりやすいです。特に、電圧が異なる製品を比較する場合はWhが重要です!

アンペアアワー (Ah)

定義: バッテリーがどれだけの電流をどれだけの時間供給できるかを表す単位。

電流 (A) × 時間 (h) の積算値で、電池の容量を示す。乾電池や鉛蓄電池、モバイルバッテリーで使用。例: 「12V 100Ah」の電池は、10Aで10時間放電可能。使用時間 = Ah ÷ 電流 (A)。

ポイント: Ahは「電流の持続性」に注目した指標で、電圧(V)を考慮していません。そのため、バッテリーの総エネルギー量を比較するには不十分です。

ワットアワー (Wh)

定義: バッテリーがどれだけのエネルギーを蓄えられるかを表す単位。電圧(V)×容量(Ah)で計算されます

消費電力 (W) × 時間 (h) の積算値で、主にリチウムイオン電池の容量を表す。注意点:放電が進むと電圧が低下し、容量が残っていても電力が取り出せなくなります。

ポイント: Whは「実際のエネルギー量」を示すので、異なる電圧のバッテリー同士を比較するのに適しています。

容量の目安と注意点

スマホ充電なら200-300Whで十分ですが、冷蔵庫や扇風機を動かすなら1000Wh以上です。また定格出力(W) 使う機器の消費電力に対応する出力が必要です。たとえば、電子レンジ(約1000W)を使うなら、定格出力が1000W以上のものを選ぶ。

キャンプ: 300Whでスマホ(10W)を30回充電可能。扇風機(40W)なら7-8時間動く。

停電時: 1000Whで冷蔵庫(100W)を10時間、照明(20W)を50時間稼働。

  1. 全認証マークの確認
    • 日本では「PSEマーク」が必須。これは電気用品安全法に基づく安全基準を満たしている証拠です。
    • 安価な海外製品にはPSEマークがない場合があり、発火や故障のリスクが上がるので避けましょう。
  2. バッテリーの種類
    • リチウムイオン (Li-ion) は軽量で一般的ですが、劣化が早いことも。リチウム鉄リン酸 (LiFePO4) は寿命が長く安全性が高いですが、少し重い。
    • 長く使いたいならLiFePO4、軽さを重視するならLi-ionを選ぶのがおすすめ。
  3. 充電方法の選択肢
    • AC(コンセント)、ソーラーパネル、車のシガーソケットなど、複数の充電方法があるか確認。災害時やアウトドアで使うならソーラー対応が便利。
    • 充電速度も重要。急速充電対応モデルは時間を節約できます。

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