電気工事士がよく使う「パラ接続」と「シリーズ接続」について

電気回路における配線方法を指しており、それぞれ「並列接続」と「直列接続」のことを意味します。

パラ接続:並列(parallel)接続

シリーズ接続:直列(series)接続

1. パラ接続(並列接続)とは

「パラ接続」とは、複数の電気機器や部品を電源に対して「並列」に接続する方法です。イメージとしては、複数のデバイスが電源のプラス側とマイナス側に直接つながっている状態です。

特徴

  • 電圧が一定: 各デバイスにかかる電圧は同じで、電源の電圧に等しい。
  • 電流が分かれる: 各デバイスに流れる電流はデバイスごとの抵抗に応じて分かれます(オームの法則:I = V/R)。
  • 独立性が高い: 1つのデバイスが故障しても、他のデバイスには影響が少ない(回路が途切れない)。

  • 照明: 家庭の照明器具を並列に接続することで、1つのスイッチで複数の照明を点灯させつつ、1つが故障しても他の照明は点灯し続ける。
  • コンセント: 家庭のコンセントは基本的に並列接続で、各コンセントに接続された機器が独立して動作する。

2. シリーズ接続(直列接続)とは

「シリーズ接続」とは、電気機器や部品を「直列」に接続する方法です。イメージとしては、1本の線があって、デバイスがその線上で順番に繋がれている状態です。

特徴

  • 電流が一定: 回路を流れる電流はすべてのデバイスで同じ。
  • 電圧が分かれる: 電源の電圧が各デバイスに分配されます(各デバイスの抵抗に応じて電圧降下が起こる)。
  • 依存性が高い: 1つのデバイスが故障(回路が切れる)すると、全体の回路が動作しなくなります。

  • 非常停止回路: 設備のどこかの非常停止を押すと、全体を止める回路に使用します。

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