製造現場で呼ばれるけど、正式名ではない部品

製造現場では、部品の正式名称ではなく、作業者やエンジニアが日常的に使う略称や通称で呼ばれることがよくあります。これらは現場でのコミュニケーションを効率化するために自然発生的に使われることが多く、業界や工場によって異なる場合もあります。また、これらの通称は、現場の文化や作業者の経験によって独自に進化することもあり、新人にとっては最初戸惑うこともあるかもしれません。

1. ワゴ(ワンタッチコネクタ)

製造現場で「ワゴ」と呼ばれるのは、ドイツの電気接続機器メーカー「WAGO」の製品を指すことが多いです。正式にはワンタッチコネクタといった名称ですが、現場では単に「ワゴ」と略されます。工具を使わずに配線できるので家庭でも工場でも使用されていて、例えばセンサー類の配線作業では「ワゴ使っとくか」と自然に会話に出てくるほど浸透しています。工場によっては、特定の型番をさらに略して「ワゴの小さいやつ」などと呼ぶこともあります。

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2. シーケンサ(PLC)

「シーケンサ」とは、正式には「プログラマブルロジックコントローラ(PLC)」を指す日本の製造現場でよく使われる通称です。三菱電機の商品名が元になってて、製造現場では制御装置といえば「シーケンサ」で通じます。三菱電機の商品名がもとになっているので、ローソンのファミチキがないのと同様に、KEYENCEのシーケンサは存在しません(笑)

この呼び方は、シーケンス制御(順序制御)を担う装置であることに由来しており、特に日本の製造業で定着した和製英語的なニュアンスがあります。ベテラン作業者は「シーケンサのプログラム直して」と指示を出すことが多いです。

3. MOXA(シリアル接続製品)

「MOXA(モクサ)」は、台湾の産業用通信機器メーカー「Moxa Inc.」の製品を指す通称で、正式名称であるシリアル通信機器とはあまり使われません。製造現場では、古いシリアル通信機器をイーサネットに接続するためのデバイスとして知られています。

通信方式: 既存のシリアル通信(RS-232/485など)をイーサネットに変換。

メリット: 古い機器でイーサネットを使える。

デメリット: MOXA自体は通信規格ではなく、機器の性能や設定に依存する。

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